会長あいさつ

ご挨拶

時代は変わり、コンクリートから人へと云われる時代になりました。しかし、これまでに莫大な量のコンクリート構造物が建設され、大きな社会資本となっております。これらの社会資本の価値を下げないためにも、また安全の上からも、今後既存のコンクリート構造物を健全に保つには、莫大な費用と技術力が必要です。

コンクリートは圧縮には強いが、引っ張りには弱いと云う性質があります、それを補うのに鉄筋とコンクリートの複合材として鉄筋コンクリートが開発されました。しかし、鉄は錆びやすい欠点があり、これをコンクリートのアルカリ成分で抑えているのですが、コンクリートが長年風雨にさらされると、中性化が進み防錆効果がなくなり、コンクリートが破損するのです。 そこで、コンクリートの寿命を長期に保つには、中性化を促進する微細なコンクリートのひび割れを直さなければなりません。

そこで登場したのが、エポキシ樹脂と云う接着力が強くコンクリートのアルカリにも強い樹脂が使われるようになりました。

しかし、微細なコンクリートのひび割れにエポキシ樹脂を注入するのはたやすいことではありませんでした。エポキシ樹脂は水のようにさらさらではなく、ある程度の粘度があり、微細なひび割れには簡単に入ってゆきません。そこで、圧力を掛けて強引に圧入する工法が開発され、各社圧力の高さを競い合う状態が起こりました。しかし、圧力を高くして注入すると、流れやすいところにエポキシ樹脂が集中して、ひび割れ全体に均一に入らないことも判りました。 そこで、押してダメなら引いてみよ、の例えの通り、ごく低い圧力で時間を掛けて注入してみると見事に微細なひび割れまで入ることが分かりました。 そこで誕生したのが、自動式低圧樹脂注入工法です。

昭和59年建設省(当時)が発表した官民連帯共同研究に応募し、官民共同の研究成果として、その性能が実証され建設省(当時)の標準仕様書に採用されるに至りました。共同研究の折に、同じような装置を有する会社が協力しあい出来たのが「低圧樹脂注入工法協議会」で、市場ではライバルでありながら共同研究では利害を無視して協力しあい今日に至っております。

自動式低圧樹脂注入工法の基本特許が出願(1976年)されてから35年となりますが、いまだに各方面で活用されていることに、開発に携わった者として心より感謝申し上げるとともに、もうそろそろ本工法を凌駕する新工法が出てきても良いのではないかと思う今日この頃です。

今後とも、自動式低圧樹脂注入工法を宜しくお願い申しあげる次第です。

会長 篠原 順郎

低圧樹脂注入工法協議会概要

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会長 篠原 順郎(ダイヤ技研株式会社 代表取締役)
会員企業 コニシ(株)、(株)ミクロカプセル、 (株)リノテック、(株)ダイフレックス、
ダイヤリフォーム(株)、ダイヤ技研(株)
メールアドレス info@lpis.jp

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